伐採費用の相場をわかりやすく解説!見積もり前に知っておきたいこと
この記事を監修した人
出山 はじめ(Hajime Deyama)
お庭の専門家
造園業歴18年。2011年に造園業で独立して以来、庭のお手入れ、庭づくりに従事。
2019年に「くらしのマーケットアワード」剪定・造園部門で入賞。全国600以上の業者の中から8組に選ばれる。
2023年に「ワークゼン合同会社」を設立。現在はワークゼン合同会社の代表として、造園事業、植栽管理専門「ツリーステック(TreesTec)」の事業に携わる。
この記事を監修した人
出山 はじめ
お庭の専門家
造園業歴18年。2011年に造園業で独立して以来、庭のお手入れ、庭づくりに従事。
2019年に「くらしのマーケットアワード」剪定・造園部門で入賞。全国600以上の業者の中から8組に選ばれる。
2023年に「ワークゼン合同会社」を設立。現在はワークゼン合同会社の代表として、造園事業、植栽管理専門「ツリーステック(TreesTec)」の事業に携わる。
伐採費用って一体いくらぐらいなの?
と悩んでいませんか?
実は、伐採費用は木の高さや太さ、作業のしやすさなどによって変わるため、はっきりとした金額は言えません。
この記事では、伐採費用の目安を具体的な金額とともにわかりやすく説明します。
また、伐採業者を選ぶ際のポイントや見積もり時に気を付けることついても詳しくご紹介します。
この記事を読めば、自分にぴったりの伐採業者を見つけて、安心して伐採を頼むことができますよ。
伐採費用が変わる理由とは?その相場の決まり方
伐採費用は、伐採する木や作業内容によって大きく変わります。
そのため、はっきりと「このくらいの金額です」とは言えないのが実情です。ここでは、伐採費用に影響を与える主な理由について、わかりやすく説明します。
樹木の高さで変わる伐採費用
伐採費用は、木が高くなるほど高額になることが多いです。これは、高い場所での作業には高度な技術が必要だったり、特別な機材が使われたりするためです。
また、高い木を切るときはリスクも増えるので、作業員の安全を守るための費用も加わります。
木の高さ | おおよその伐採費用相場 |
---|---|
3m以下 | 5,000円~30,000円 |
3m~10m | 30,000円~100,000円 |
10m以上 | 100,000円~ |
※上記はあくまで目安であり、樹種や作業内容によって異なります。
伐採する木の太さで変わる費用
木の太さも伐採費用に影響を与えるポイントの一つです。太い木は重いため、切ったり運んだりするのに時間がかかります。
また、安全に太い木を切るには、高い技術と経験が必要なので、人件費も高くなることがあります。
木の幹周 | おおよその伐採費用相場 |
---|---|
30cm以下 | 5,000円~30,000円 |
30cm~60cm | 20,000円~80,000円 |
60cm以上 | 50,000円~ |
※上記はあくまで目安であり、樹種や作業内容によって異なります。
伐採する木の本数と費用
伐採する木の本数が増えると、当然費用も高くなります。ただし、まとめて複数の木を伐採する場合、1本あたりの費用は安くなることが多いです。
これは、機材を搬入したり伐採で出た丸太を運ぶ手間が一度で済むからです。
作業のしやすさで変わる費用
伐採作業のしやすさも、費用に大きく影響します。例えば、
- 電線や家が近くて作業スペースが狭い場合
- 急な斜面や足場が悪い場所で作業する場合
- 切った木を運ぶ場所が遠い場合
などでは、作業が難しくなるので、費用が高くなることが多いです。
追加費用が発生するケース
「伐採費用には、基本料金のほかに追加費用がかかることがあります。主な追加費用としては、
- 根株の撤去費用:伐採後、根株をそのまま残すか、撤去するかを選べます。根株を撤去する場合は、別の費用がかかります。費用は木の太さや根の広がり方で変わり、数万円から数十万円になることもあります。
- 枝木の処分費用:伐採した枝木を処分する際には、別途費用がかかります。処分費用は枝木の量や処分方法によって違います。
- 重機使用料:クレーン車などの特殊な重機を使う場合、追加費用がかかります。
- 交通費:業者によっては、現場までの交通費が別途かかることもあります。
などが挙げられます。見積もりを取る際には、これらの追加費用についても確認しておきましょう。
伐採費用の見積もりをとる際の注意点
伐採費用の見積りは、業者によって内容が違うことがあります。そのため、複数の業者から見積りをとることが非常に重要です。
ここでは、伐採費用の見積もりを取る際の注意点を詳しく解説します。
見積もり内容の詳細を確認する
見積もりは、単に合計金額だけでなく、内訳までしっかりと確認することが重要です。具体的にどのような項目が含まれているのか、不明点があれば必ず業者に質問しましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
伐採費用 | 樹木の伐採にかかる費用 |
伐根費用 | 根の除去にかかる費用。別途費用となる場合が多い。 |
枝払い費用 | 伐採した木の枝を落とす作業の費用 |
運搬費用 | 伐採した木や枝を運搬する費用 |
処分費用 | 伐採した木や枝を処分する費用 |
その他費用 | 重機使用料や交通費など、状況に応じて発生する費用 |
作業範囲の明確化
「どこからどこまでが作業範囲なのか」を明確にしておくことが重要です。
例えば、木の伐採だけでなく、その後の根の除去や、切り株の処理なども含まれているのかを確認しましょう。
後から追加料金が発生するトラブルを防ぐために、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
追加費用の有無
見積もりに含まれていない追加費用がかかることがあるので、確認しておきましょう。
例えば、作業が難しい場所や、思ったよりも木の根が広がっている場合などは、追加の費用が発生することがあります。
どんなときに追加費用がかかるのか、事前に確認しておくことが大切です。
複数の業者から見積もりを取る
伐採費用は業者によって大きく違うことがあります。そのため、複数の業者から見積もりを取って、しっかり比較することが大事です。
相場を知ることで、適正な価格で伐採を依頼できます。また、複数の業者と話すことで、それぞれの業者の特徴や得意な作業もわかるようになります。
- 相見積もりは最低3社以上がおすすめ:複数の業者から見積もりを取ることで、価格が妥当かどうかを判断できます。3社以上から見積もりをもらえば、より客観的に判断するための材料が得られます。
- 悪質な業者を見抜く:極端に安い見積もりを出す業者は、手抜き工事をしたり、後で追加料金を請求したりする可能性があります。複数の見積もりを取ることで、そういった悪質な業者を見分けることができます。また、見積もりの内容が詳しく、質問にも丁寧に答えてくれる業者は、信頼できる可能性が高いです。
現地調査が大切な理由
正確な見積もりを出すために、多くの業者は現地調査を行います。現地調査では、木の高さや太さ、作業場所の状況などを確認します。
これらの情報をもとに、適切な作業方法や費用が決まります。現地調査を依頼することで、より正確な見積もりを得ることができます。
業者とのやりとり
伐採業者を選ぶときは、費用だけでなく、業者とのやり取りも大切です。疑問や不安なことがあれば、遠慮せずに業者に相談しましょう。
信頼できる業者なら、丁寧に説明してくれるはずです。また、作業が始まった後でも、気になることがあれば、すぐに業者に伝えることが大切です。
スムーズなやり取りをすることで、トラブルを防ぐことができます。
伐採は専門的な知識や技術が必要な作業です。信頼できる業者を選び、安心して作業を任せられるように、見積もりを取るときには上記のポイントに気をつけましょう。
複数の業者から見積もりを取り、しっかり比べて、疑問があれば解消してから契約することが大切です。
まとめ
この記事では、伐採費用の相場について、高さや太さ、本数など様々な要因別に解説しました。
業者によって費用は大きく変わる可能性があり、追加費用が発生するケースもあるため、事前に見積もりを取ることが重要です。
また、安全かつ適切に伐採を行うために、信頼できる業者を選び、事前にしっかりと打ち合わせることが大切です。