ドクガに注意!木につく毛虫の種類別対策と安全な駆除方法
この記事を監修した人
出山 はじめ(Hajime Deyama)
お庭の専門家
造園業歴18年。2011年に造園業で独立して以来、庭のお手入れ、庭づくりに従事。
2019年に「くらしのマーケットアワード」剪定・造園部門で入賞。全国600以上の業者の中から8組に選ばれる。
2023年に「ワークゼン合同会社」を設立。現在はワークゼン合同会社の代表として、造園事業、植栽管理専門「ツリーステック(TreesTec)」の事業に携わる。
この記事を監修した人
出山 はじめ
お庭の専門家
造園業歴18年。2011年に造園業で独立して以来、庭のお手入れ、庭づくりに従事。
2019年に「くらしのマーケットアワード」剪定・造園部門で入賞。全国600以上の業者の中から8組に選ばれる。
2023年に「ワークゼン合同会社」を設立。現在はワークゼン合同会社の代表として、造園事業、植栽管理専門「ツリーステック(TreesTec)」の事業に携わる。
「木に毛虫がいるけど、放っておいて大丈夫?」庭木の手入れや散歩中に見かける毛虫、実は種類によっては人体に深刻な被害をもたらす危険性があります。
このページでは、代表的な毒毛虫であるチャドクガ、イラガ、マツカレハの特徴や発生時期、そして安全な駆除方法を解説。
植栽管理作業で大事な、毛虫対策の基本から、万が一被害に遭ってしまった時の対処法まで詳しく紹介します。正しい知識を身につけて、安全に毛虫対策を行いましょう。
毛虫による被害と危険性
人体への健康被害
毛虫の多くは人体に無害ですが、中には毒を持つ種類も存在し、注意が必要です。毒を持つ毛虫に触れると、皮膚炎を引き起こす可能性があります。
症状としては、赤み、かゆみ、腫れ、水ぶくれなどが挙げられます。また、毛虫の種類によっては、発熱や呼吸困難などの全身症状を引き起こす場合もあります。
これらの症状は、毛虫の毒針毛に触れることで引き起こされます。毒針毛は、毛虫の体表にある細かい毛で、毒液を含んでいます。
毒針毛は非常に軽く、風に乗って飛散しやすく、直接触れなくても被害を受けることがあります。また、衣服に付着しやすく、知らず知らずのうちに触れてしまうこともあります。
代表的な毒を持つ毛虫としては、以下のような種類が挙げられます。
種類 | 特徴 | 症状 |
---|---|---|
チャドクガ | ツバキやサザンカなどの葉に発生する。黄褐色で、黒い斑点がある。 | 激しいかゆみ、赤み、水ぶくれなどを伴う皮膚炎。 |
イラガ | モミジやサクラなどの葉に発生する。緑色で、とげ状の突起を持つ。 | 電撃的な痛み、赤み、腫れなどを伴う皮膚炎。 |
ドクガ | サクラやウメなどの葉に発生する。黄褐色で、長い毛を持つ。 | かゆみ、赤み、水ぶくれなどを伴う皮膚炎。 |
毛虫による健康被害を防ぐためには、以下の点に注意することが重要です。
- 毒を持つ毛虫の種類や特徴を事前に知っておくこと。
- 毛虫の発生しやすい時期や場所を避けること。
- 毛虫が発生している場所に近づかないこと。
- 毛虫に触らないこと。特に、死骸や脱皮殻にも触れないように注意すること。
- 毛虫の発生している場所を通る際は、長袖、長ズボン、帽子、マスクなどを着用すること。
- 洗濯物を取り込む際は、毛虫が付着していないか確認すること。
万が一、毛虫に触れてしまった場合は、以下の対処を行いましょう。
- 流水で洗い流す。この際、こすらずに、そっと洗い流すことが重要です。
- 市販の虫刺され薬を塗布する。
- 症状が重い場合は、医療機関を受診する。
庭木や樹木への影響
毛虫は、庭木や樹木の葉を食害することで、植物の生育に悪影響を与えることがあります。
大量発生すると、葉が食べ尽くされてしまい、植物の光合成を阻害し、枯死させてしまうこともあります。
また、毛虫の排泄物によって、植物の葉が汚染され、生育不良を引き起こすこともあります。
さらに、毛虫は病気を媒介することがあり、植物に病気を感染させる可能性もあります。
毛虫による庭木や樹木への影響を予防するためには、以下の点に注意することが重要です。
- 庭木や樹木の定期的な観察を行い、毛虫の発生を早期に発見すること。
- 毛虫の発生しやすい時期に、薬剤散布などの対策を行うこと。薬剤を使用する場合は、説明書をよく読み、適切な方法で使用すること。
- 剪定を行い、風通しを良くすることで、毛虫の発生を抑制すること。
- 落ち葉をこまめに清掃することで、毛虫の越冬場所を減らすこと。
毛虫の被害が大きい場合は、専門業者に駆除を依頼することも検討しましょう。専門業者は、毛虫の種類や発生状況に応じた適切な駆除方法で、庭木や樹木を守ってくれます。
木につく毛虫の種類
木につく毛虫には、毒を持つ種類と持たない種類がいます。毒を持つ毛虫に触れてしまうと、皮膚炎などの健康被害を引き起こす可能性があります。
ここでは、代表的な毛虫の種類と、その特徴、発生時期、対策・駆除方法について詳しく解説します。
チャドクガ
特徴
チャドクガは、ツバキやサザンカなどのツバキ科の植物に発生する毛虫です。体長は25mmほどで、黄褐色から黒褐色の体に、白い線が入っているのが特徴です。
毒針毛を持ち、触れると激しいかゆみと痛みを伴う皮膚炎を引き起こします。成虫は茶色い小さな蛾で、日中に活動し、葉の裏に卵を産み付けます。
発生時期
チャドクガの発生時期は、年に2回、5~6月と8~9月です。幼虫は集団で生活し、葉の裏側にびっしりと並んで食害するため、木が枯れてしまうこともあります。
対策と駆除方法
- 早期発見・早期駆除:
チャドクガは早期発見・早期駆除が重要です。卵や幼虫を見つけたら、早めに駆除しましょう。駆除には、殺虫剤を使用するか、枝ごと切り取って処分します。剪定した枝や葉は、ビニール袋などに入れて密閉し、燃えるゴミとして処分します。 - 薬剤散布:
チャドクガの駆除には、スミチオン乳剤、オルトラン水和剤などの殺虫剤が有効です。薬剤を散布する際は、農薬用マスク、手袋、長袖・長ズボンを着用し、風向きに注意して散布しましょう。また、薬剤は、食品や食器などにかからないように注意し、使用後は水でよく洗い流してください。
イラガ
特徴
イラガは、カキ、サクラ、ケヤキ、ウメ、クリなどの落葉樹に発生する毛虫です。体長は25mmほどで、黄緑色や赤褐色の体に、毒針毛を持つ突起が多数あります。
この毒針毛は非常に鋭く、触れると激しい痛みを感じます。成虫は黄褐色で、翅を広げると30mmほどの大きさになります。
発生時期
イラガの発生時期は、7~10月です。幼虫は葉の裏側に集団で生息し、葉を食べ尽くしてしまうことがあります。
対策と駆除方法
- 剪定:
イラガの幼虫は、葉の裏側に密集していることが多いので、剪定ばさみで枝ごと切り取って駆除します。剪定した枝や葉は、ビニール袋などに入れて密閉し、燃えるゴミとして処分します。 - 薬剤散布:
イラガの駆除には、スミチオン乳剤、オルトラン水和剤などの殺虫剤が有効です。薬剤を散布する際は、農薬用マスク、手袋、長袖・長ズボンを着用し、風向きに注意して散布しましょう。また、薬剤は、食品や食器などにかからないように注意し、使用後は水でよく洗い流してください。
マツカレハ
特徴
マツカレハは、名前の通りマツやヒマラヤスギなどの針葉樹に発生する毛虫です。体長は60mmほどと大型で、全体に黒褐色で、背面にオレンジ色の縦線が入っています。
毒針毛を持ち、触れると皮膚炎を引き起こすことがあります。成虫は茶褐色の蛾で、翅を広げると60~90mmになります。
発生時期
マツカレハの発生時期は、9~10月と4~5月の年2回です。幼虫は、集団で針葉樹の葉を食害し、木を弱らせてしまいます。
対策と駆除方法
- 薬剤散布:
マツカレハの駆除には、スミチオン乳剤、オルトラン水和剤などの殺虫剤が有効です。薬剤を散布する際は、農薬用マスク、手袋、長袖・長ズボンを着用し、風向きに注意して散布しましょう。また、薬剤は、食品や食器などにかからないように注意し、使用後は水でよく洗い流してください。 - 捕殺:
マツカレハの幼虫は、日中は樹皮の隙間などに潜んでいることが多いので、見つけ次第捕殺します。捕殺する際は、ゴム手袋などを着用し、素手で触らないように注意しましょう。
その他の毛虫
上記以外にも、木につく毛虫には様々な種類が存在します。ここでは、代表的なものをいくつか紹介します。
種類 | 特徴 | 発生時期 | 食害する植物 |
---|---|---|---|
アメリカシロヒトリ | 白と黒の毛虫で、糸を吐いて巣を作る。 | 6月~9月 | サクラ、カエデ、プラタナスなど、広葉樹の葉を広く食害する。 |
モンクロシャチホコ | 黒と白の毛虫で、毛が長い。 | 7月~10月 | サクラ、ウメ、リンゴなどのバラ科の植物の葉を食害する。 |
マイマイガ | 茶色や灰色の毛虫で、毒針毛を持つ。 | 4月~7月 | サクラ、ケヤキ、リンゴなど、様々な樹木の葉を食害する。 |
毛虫は種類によって、発生時期、特徴、対策方法が異なります。毛虫を見つけたら、まずは種類を見分け、適切な対策をとるようにしましょう。
また、毛虫の中には毒を持つ種類もいるため、素手で触ったり、近づいたりしないように注意してください。
毛虫対策の基本
毛虫の発生は、気温や湿度などの自然条件に左右される側面もありますが、毛虫の生態を理解し、適切な対策を講じることで、被害を最小限に抑えることが可能です。
ここでは、毛虫対策の基本について解説していきます。
発生源を減らす
毛虫は、蝶や蛾の幼虫です。そのため、成虫が産卵し、幼虫が孵化する場所を減らすことが、毛虫対策の根本的な解決策となります。
落ち葉や雑草を取り除く
落ち葉や雑草は、毛虫の絶好の隠れ場所であり、エサ場でもあります。こまめに清掃し、風通しを良くすることで、毛虫の発生を抑止することができます。
特に、庭木や生垣の下、建物の周りなどは、毛虫が好む場所なので、注意が必要です。また、落ち葉や雑草は、適切な方法で処理しましょう。
燃えるゴミとして出す場合は、自治体のルールに従ってください。堆肥化する場合は、毛虫や卵が混入しないよう、十分に発酵させる必要があります。
卵塊を見つけたら駆除する
毛虫の卵は、木の幹や枝、葉の裏などに産み付けられます。種類によっては、数百個の卵が密集して産み付けられていることもあります。
卵塊を見つけたら、早期に駆除することが大切です。卵塊は、ヘラなどを使って、物理的に取り除くか、殺虫剤を散布して駆除します。
卵塊を取り除いた後は、必ず適切な方法で処理しましょう。卵塊を潰したり、放置したりすると、そこから孵化してしまう可能性があります。
参考サイト:アース製薬|アース病害虫図鑑
照明を工夫する
夜行性の蛾は、光に誘引される性質があります。そのため、庭や家の周囲の照明を必要最低限にすることで、蛾の飛来数を減らし、産卵を抑制することができます。
特に、水銀灯や蛍光灯は、蛾を誘引しやすいと言われているので、LED照明など、波長の短い光源への変更を検討してみましょう。
また、防虫灯を設置するのも効果的です。防虫灯は、蛾などの昆虫が好む波長の光をカットするフィルターが内蔵されており、誘虫効果を抑えることができます。
木を健全に保つ
健康な木は、毛虫の食害に強く、被害も軽微で済みます。日頃から、木を健全に保つための管理を心がけましょう。
剪定を行う
適切な剪定は、木を健全に保つだけでなく、風通しを良くし、毛虫の発生を抑制する効果も期待できます。
剪定は、樹種や生育状況に合わせて行う必要があり、時期や方法を誤ると、木を傷つけたり、生育を阻害したりする可能性もあります。
剪定に自信がない場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。また、剪定した枝葉は、放置せずに、適切な方法で処理しましょう。毛虫が付いている可能性があるので、注意が必要です。
肥料を与える
適切な肥料を与えることで、木の生育を促進し、健全な状態を保つことができます。肥料は、樹種や土壌の状態に合わせて、種類や量を調整する必要があります。
肥料の与えすぎは、木の生育を阻害したり、土壌を汚染したりする可能性があるので、注意が必要です。また、肥料を与える時期も重要です。
一般的には、春先や秋口が適していると言われています。肥料を与える際は、パッケージの表示をよく確認し、適切な方法で行いましょう。
水やりをする
特に、植えてから間が浅い木や、鉢植えの木は、乾燥に弱いため、こまめな水やりが必要です。水やりの頻度や量は、樹種や気候、土壌の状態に合わせて調整します。
土壌の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。ただし、水のやりすぎは、根腐れの原因となるので、注意が必要です。
また、水やりの時間帯にも注意が必要です。夏場は、日中の暑い時間帯を避け、朝や夕方の涼しい時間帯に行うようにしましょう。
物理的なバリアを張る
毛虫が木に登ってくるのを防ぐために、物理的なバリアを張ることも効果的です。
粘着テープを巻く
木の幹に、粘着テープを巻き付けることで、毛虫が木に登ってくるのを防ぐことができます。粘着テープは、ホームセンターや園芸用品店などで購入することができます。
粘着テープを巻き付ける際は、隙間ができないように、しっかりと巻き付けましょう。また、粘着力が弱まってきたら、新しいものと交換する必要があります。
粘着テープは、毛虫以外の虫も捕獲してしまう可能性があるので、注意が必要です。
ネットを張る
木全体をネットで覆うことで、毛虫の侵入を防ぐことができます。ネットは、ホームセンターや園芸用品店などで購入することができます。
ネットを選ぶ際は、目の細かいものを選びましょう。ネットを張る際は、木を傷つけないように、注意が必要です。
また、ネットは、風で飛ばされないように、しっかりと固定する必要があります。ネットは、毛虫の侵入を防ぐだけでなく、鳥による食害からも木を守ることができます。
防虫シートを敷く
木の根元に防虫シートを敷くことで、土壌からの毛虫の侵入を防ぐことができます。防虫シートは、ホームセンターや園芸用品店などで購入することができます。
防虫シートを選ぶ際は、通気性や透水性の良いものを選びましょう。防虫シートは、定期的に交換する必要があります。防虫シートは、毛虫だけでなく、雑草の抑制にも効果があります。
毛虫の駆除方法
毛虫の駆除には、薬剤を使う方法と、捕獲・除去する方法があります。それぞれの特徴を理解し、状況に応じて適切な方法を選びましょう。
薬剤を使う
薬剤を使った駆除は、広範囲に発生した毛虫を効率的に駆除する方法です。しかし、薬剤の種類や使用方法によっては、人体や環境に悪影響を及ぼす可能性もあるため、注意が必要です。
殺虫剤の種類
毛虫駆除に効果的な殺虫剤には、以下のような種類があります。
種類 | 特徴 | 効果のある毛虫 |
---|---|---|
エアゾール剤 | 即効性が高く、手軽に使える。 | 広範囲の毛虫に効果。 |
粒剤 | 土壌に撒くことで、植物に吸収され、毛虫の食害を防ぐ。 | 食害するタイプの毛虫に効果的。 |
スプレー剤 | 希釈して使用するタイプ。広範囲に散布しやすい。 | 広範囲の毛虫に効果。 |
使用上の注意
- 正しい使用方法を守りましょう。
使用前に必ずラベルをよく読み、使用量、使用方法、使用上の注意などを確認しましょう。 - 風向きに注意しましょう。
風が強い日や、周囲に住宅や人がいる場合は、薬剤が飛散しないよう、十分注意しましょう。 - 子供やペットの手の届かない場所に保管しましょう。
薬剤は、子供やペットが誤って口に入れたり、触れたりしないよう、適切な場所に保管しましょう。 - 環境への影響に配慮しましょう。
薬剤は、必要最低限の使用にとどめ、河川や池など、水系への流出に注意しましょう。
捕獲・除去する
薬剤を使わずに毛虫を駆除したい場合は、捕獲・除去する方法があります。この方法は、毛虫の数が少ない場合や、薬剤の使用を避けたい場合に有効です。
安全な服装
毛虫を捕獲・除去する際は、以下の安全対策を講じましょう。
- 長袖、長ズボンを着用しましょう。
毛虫の毒針毛に触れないよう、肌の露出を避けましょう。 - 手袋を着用しましょう。
皮膚を保護するため、ゴム製などの手袋を着用しましょう。 - マスク、帽子、ゴーグルを着用しましょう。
毛虫の毒針毛が、目や口、鼻に入らないよう、保護具を着用しましょう。
駆除後の処理
- 捕獲した毛虫は、ビニール袋などに入れて密閉し、燃えるゴミとして処分しましょう。
生きたまま放置すると、再び発生源となる可能性があります。 - 作業後は、衣服をよく洗い、シャワーを浴びましょう。
毛虫の毒針毛が付着している可能性があるため、作業後は清潔にしましょう。
毛虫駆除でやってはいけないこと
- 素手で触らない。
毛虫には毒針毛を持つ種類が多く、素手で触ると皮膚炎などを引き起こす可能性があります。 - 殺虫剤をかけすぎない。
必要以上の殺虫剤を使用すると、人体や環境に悪影響を及ぼす可能性があります。 - 死骸を放置しない。
毛虫の死骸にも毒針毛は残っており、触れると危険です。適切に処理しましょう。 - 火を使わない。
火を使って毛虫を駆除しようとすると、火災の危険があります。また、木を傷つけたり、周囲の植物に燃え移ったりする可能性もあるため、大変危険です。毛虫駆除に火を使うことは避けましょう。
毛虫被害に遭ってしまった時の対処法
万が一、毛虫の毒針毛に触れてしまった場合は、以下の対処法を行いましょう。
皮膚についた場合
- セロハンテープなどで毒針毛を取り除く。
こすらずに、そっと毒針毛を取り除きましょう。 - 流水で洗い流す。
毒針毛を洗い流すように、流水で十分に洗いましょう。 - ステロイド外用薬を塗布する。
かゆみや炎症を抑えるため、ステロイド外用薬を塗布しましょう。 - 症状が重い場合は、皮膚科を受診する。
かゆみや発疹がひどい場合は、自己判断せずに、医療機関を受診しましょう。
目に入った場合
- こすらずに、流水で洗い流す。
目をこすると、毒針毛が目に傷をつける可能性があります。 - 眼科を受診する。
目に入った場合は、必ず眼科を受診しましょう。
口に入った場合
- 口をすすぐ。
水でよく口をすすぎましょう。 - 医療機関を受診する。
口に入った場合は、念のため医療機関を受診しましょう。
※ この情報は、読者の皆様に情報を提供することを目的としており、医療従事者からのアドバイスに代わるものではありません。具体的な治療法については、医師または資格のある医療従事者にご相談ください。
参考文献
- 東京都環境局.「庭木に発生する主な虫」毛虫駆除でやってはいけないこと
毛虫を駆除しようとするときは、安全と環境への影響に配慮することが重要です。自己流の駆除や間違った方法で行うと、思わぬ事故やトラブルにつながる可能性があります。
ここでは、毛虫駆除でやってはいけないことを解説します。
その他の注意点
アレルギーへの配慮
毛虫や殺虫剤に対してアレルギー反応を起こす可能性があります。特に、アレルギー体質の方や、過去にアレルギー症状が出たことがある方は注意が必要です。
駆除作業を行う際は、マスクやゴーグル、長袖・長ズボンを着用するなど、肌の露出を避けましょう。また、作業後は、手洗いとうがいを徹底し、衣服はすぐに洗濯しましょう。
子供やペットへの注意
子供やペットは、毛虫に触れたり、口に入れたりする可能性があります。駆除作業中は、子供やペットを近づけないようにし、作業後は、毛虫の死骸や駆除剤が残っていないか、よく確認しましょう。
毛虫駆除は安全第一に
毛虫駆除は、安全に配慮し、適切な方法で行うことが大切です。不安な場合は、無理に自分で駆除しようとせず、専門業者に依頼することも検討しましょう。
まとめ
今回は、庭木などで見かけることの多い毛虫の種類、その被害と対策、駆除方法について解説しました。毛虫の中には、チャドクガのように毒を持つ種類もいます。
誤って触れてしまうと、皮膚炎などを引き起こす可能性があるので注意が必要です。毛虫の発生源を減らし、木を健全に保つことで、毛虫の被害は抑えられます。
しかし、万が一、毛虫の被害に遭ってしまった場合は、自己判断せず、医療機関を受診するようにしましょう。